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SES月収が上がらない5つの理由と脱出戦略【2026年版】

SES契約で月収が伸び悩むエンジニア

※本記事はアフィリエイト広告(PR)を含みます。

【この記事でわかること】
・SES月収が上がらない5つの構造的な理由
・多重下請けがどれだけ手取りを削っているかの具体的な仕組み
・私がSES会社を変えただけで月収が20万円台から40万円に倍増した実体験
・SES月収の天井を突き破るための3つの現実的な選択肢


「もう3年SESで働いているのに、月収がほとんど変わっていない」

そう感じているエンジニアの方は多いと思います。スキルも経験も着実に積んでいるはずなのに、なぜか手取りが増えていかない。上長に相談しても「今は難しい」と曖昧にかわされてしまう——。

これはあなたの努力が足りないのではありません。SESという業態が持つ「構造上の問題」です。

私はかつてSESエンジニアとして働き、月収20〜25万円という状態が続いていた時期があります。ところがSES会社を変えるだけで、ほぼ同じ案件ルートなのに月収が40万円まで一気に上がりました。このとき初めて、SESの月収は「自分のスキル」ではなく「どの会社に所属しているか」で決まる側面が大きいという現実に気づきました。

その後、フリーランスとして独立し、単価を50万→72万→93万円(税込100万円超)まで段階的に引き上げ、年収1,000万円・資産5,000万円を達成しました。SESという構造の外に出て初めて、月収が自分の努力に正直に連動するようになったと実感しています。

この記事では、SES月収が上がらない本当の理由を構造から解説し、そこから抜け出すための具体的な道筋をお伝えします。2026年現在の最新データと私自身の実体験を組み合わせて書いていますので、ぜひ最後まで読んでみてください。


目次

SES月収が上がらない5つの構造的な理由

SES(システムエンジニアリングサービス)で月収が伸び悩む原因は、あなた個人の問題ではなく、業態そのものが抱える5つの構造的な問題にあります。

理由1: 客先常駐で自社が評価できない

SESでは客先常駐が基本です。つまり、あなたの日々の働きぶりを見ているのはクライアント側の上司であり、あなたの給料を決める自社の上司はそれを直接見ていません。

「頑張って評価してもらっても、その評価が給料に反映されない」という歯がゆさがここから生まれます。

理由2: 準委任契約は「成果」ではなく「工数」を売っている

SES契約の多くは準委任契約です。つまり自社が売っているのは「エンジニアが稼働した時間」であり、成果の出来栄えではありません。

結果として、あなたがどれだけ質の高いアウトプットを出しても、それが直接的な評価基準に結びつきにくい構造になっています。

理由3: 多重下請けでマージンが抜かれ続ける

SES業界では、エンドクライアントから一次請け・二次請け・三次請けと複数の会社を経由してエンジニアが現場に入るケースが珍しくありません。

商流を1段下がるたびに中間マージンが抜かれ、最終的にあなたの会社に届く単価は大幅に目減りしています。この問題については次のセクションで詳しく解説します。

理由4: 評価制度が整備されていない企業が多い

SES企業の多くは中小規模で、体系的な評価制度を持っていないケースが目立ちます。明確な昇給基準がなく「社長の気分次第」という会社も珍しくないのが現実です。

制度がなければ、交渉しようにも拠り所がありません。

理由5: 下流工程に固定されてスキルが市場価値に繋がらない

SES案件では要件定義や設計といった上流工程ではなく、実装・テストといった下流工程に固定されることが多い傾向があります。

どれだけ長くSESで働いても、ポートフォリオとして示せるアウトプットが残りにくく、スキルが市場価値として評価されにくい状況に陥りやすいのです。


SESエンジニアの年収相場(2026年版データ)

2026年時点のデータを確認しておきましょう。SESエンジニアの平均年収は400〜500万円程度が一般的とされています。年代別に見ると、20代が339万円、30代が408万円という数字が出ています。

これはIT企業全体の平均年収537万円(参照: dodaエンジニアtype調査)と比較すると明確に低い水準です。

年代 SES平均年収 ITエンジニア全体平均
20代 339万円 約420万円
30代 408万円 約537万円
40代以上 500万円前後 600万円超

経済産業省のIT人材需給調査では、2030年にはIT人材が最大79万人不足すると試算されています。エンジニアの需要は確実に高まっているのに、SESという雇用形態のままでは、その恩恵を受けにくい構造になっているのです。

(参照: 経済産業省「IT人材需給に関する調査」)


多重下請け構造が手取りを消す仕組み

SES月収が上がらない最大の原因は、多重下請け構造によるマージンの連鎖です。

具体的なイメージをお伝えします。

エンドクライアント: 月100万円で発注
    ↓(一次請けがマージン20万円を取得)
一次請け企業: 80万円でエンジニアを外注
    ↓(二次請けがマージン15万円を取得)
二次請け企業: 65万円でエンジニアを外注
    ↓(あなたの会社がマージン25万円を取得)
あなたの所属会社: 40万円の単価でエンジニアを稼働
    ↓(会社の利益・固定費控除)
あなたの手取り: 月25〜30万円

エンドクライアントが月100万円を払っているのに、あなたの手元に残るのは25〜30万円——つまり実に70〜75%が中間で消えてしまっている計算になります。

SES企業の平均マージン率は37.7%とされており(2025年業界調査)、高マージン企業では60%を超えるケースもあります。還元率が50%を下回る企業に所属している場合、あなたのスキルがいくら上がっても、構造的に月収が上がりにくい状態が続きます。

なお、2025年のデータではエンド直・一次請け案件の割合が2022年の35%から42%に増加し、三次請け以上の案件は25%から18%に減少しています。構造的な改善は少しずつ進んでいますが、まだ道半ばです。


私がSES会社を変えるだけで月収が倍になった話

ここからは私自身の実体験をお伝えします。

エンジニアとして未経験から転職した直後、私はSES会社の正社員として客先常駐案件に参画していました。月収は20〜25万円。技術を磨きながら懸命に働いていましたが、1年近く経っても月収はほぼ横ばいでした。

ある時、同僚から「うちより還元率の高いSES会社がある」という話を聞き、転職を決意しました。移ったのは別のSES会社です。参画した現場の仕事内容はほとんど変わらない、同じようなSES案件ルートでした。

結果: 月収が40万円になりました。

転職前の約1.6倍〜2倍です。自分のスキルは変わっていない。現場の難しさも変わっていない。変わったのは「どの会社に所属しているか」だけです。

このとき私は確信しました。SESの手取りは、エンジニア個人の市場価値より、所属会社のマージン率で決まるという現実を。

同じ能力・同じ案件でも、会社を変えるだけで月収が20万円近く変わる。この事実は、SESで頑張り続けることの限界を私に教えてくれました。

そして転職から約1年半後、私はフリーランスとして独立します。独立直後の単価は50万円で、初案件は3ヶ月で契約終了という洗礼も受けましたが、そこから試行錯誤を重ね、単価を72万円→80万円→88万円→93万円(税込100万円超)と段階的に引き上げることができました。

SESという構造の外に出て、自分の単価が自分の努力に正直に連動するようになった体験は、今も私の原点です。


「もっと払うから残って」という慰留に乗ってはいけない理由

SESで給料交渉や転職を考え始めると、会社から「もっと払うから残ってほしい」という慰留を受けることがあります。このオファーには慎重に向き合う必要があります。

理由は3つあります。

① 一時的な引き止め交渉である可能性が高い

転職を匂わせたタイミングで突然上がった給料は、「引き止めのための一時的な措置」であることが多いです。半年〜1年後には元のペースに戻るケースが散見されます。

② 構造の問題は解決していない

会社のマージン率・多重下請け構造・評価制度の問題は何も変わっていません。引き止めオファーは「あなたに少し多く払う」だけで、根本の問題を変えるものではないのです。

③ フリーランス新法で交渉ポジションが変わっている

2024年11月に施行された「フリーランス・事業者間取引適正化等法」(フリーランス新法)により、6ヶ月以上の継続契約を終了する場合は30日前の予告が義務付けられました。フリーランスや業務委託として働く人の権利保護が強化されており、SESから抜け出して独立する環境は以前より整いつつあります。

(参照: 内閣官房「フリーランス・事業者間取引適正化等法」2024年11月1日施行)


SES月収の天井を突き破る3つの選択肢

SES月収が構造的に上がりにくいと分かったうえで、現実的な選択肢を3つ整理します。

選択肢1: 還元率の高いSES会社へ転職する

最もリスクが低い選択肢です。私がかつて実行したように、還元率70%以上・エンド直案件が多い会社へ移るだけで月収が大きく変わる可能性があります。

確認すべきポイント:
還元率: 70%以上が目安(相場は50〜60%)
商流の深さ: できれば一次請け・エンド直案件メイン
昇給基準: 口頭でなく書面で確認できるか

選択肢2: SIerや自社開発企業への転職

SES企業から、自社でシステム開発を行うSIerや自社開発企業へ転職する方法です。評価制度が整っているケースが多く、スキルが給与に反映されやすくなります。

ただし、コーディングスキルだけでなく、設計・要件定義への関わりや、上流工程の経験が選考で問われることが多い点に注意が必要です。

選択肢3: フリーランスとして独立する

最もリターンが大きく、最もリスクも高い選択肢です。ただし、準備を整えてから踏み出せばリスクは大幅に抑えられます。

フリーランスになると、エージェントのマージンは通常10〜15%程度で済むため、エンドクライアントが月80万円を払っているなら68〜72万円があなたの取り分になります。多重下請け構造から解放されるだけで、手取りが劇的に変わります。

独立の判断基準(私の経験から):
– 実務経験2〜3年以上(特定スキルでの実績がある)
– 月50万円以上の単価が見込める見込み案件がある
– 半年分の生活費を現金で確保できている

独立後の確定申告・税務は必須の知識になります。私はfreeeで自力青色申告を始め、その後マイクロ法人化を経験しました。独立を検討している方は、今のうちから会計ソフトに慣れておくことをおすすめします。

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フリーランスとして独立した後の単価アップの具体的な方法は、「Goフリーランスの単価を上げる方法」でも詳しく解説しています。Go以外のエンジニアにも応用できる考え方を書いていますので、参考にしてください。

また、独立後の収入安定化については「フリーランス収入が不安定な時の対策7選」を、節税・確定申告については「フリーランス確定申告 初めて向け完全ガイド」をそれぞれご覧ください。


よくある質問

Q. SES月収の平均はいくらですか?
A. 2026年時点のデータでは、SESエンジニアの平均年収は400〜500万円程度(月収換算で33〜42万円)とされています。20代では年収339万円(月収約28万円)、30代では408万円(月収約34万円)が目安です。ITエンジニア全体の平均年収537万円より低い水準です。

Q. SES会社のマージン率の相場はどれくらいですか?
A. 平均マージン率は約37.7%と言われています。還元率に換算すると約62%です。ただし企業によって幅があり、低マージン企業では20〜30%、高マージン企業では60%を超えるケースもあります。還元率70%以上を掲げる企業が「高還元SES」として知られています。

Q. SESのまま月収を上げるにはどうすればいいですか?
A. 短期的には、還元率の高いSES会社への転職が最も現実的です。同じスキル・同じ案件ルートでも、会社を変えるだけで月収が大幅に変わることがあります(私自身、20〜25万円→40万円を経験しています)。中長期的にはフリーランス独立が最も収入上昇の余地が大きい選択肢です。

Q. SESからフリーランスになるタイミングはいつがいいですか?
A. 実務経験2〜3年以上、特定スキルで単価50万円以上の見込みが立ち、半年分の生活費を現金で確保できている状態が目安です。私は転職から約1年半でフリーランスになりましたが、独立直後に初案件を3ヶ月で切られる失敗もしました。早期独立はリスクも伴うため、準備を整えてからの判断を推奨します。

Q. フリーランス新法はSESエンジニアにどんな影響がありますか?
A. 2024年11月施行のフリーランス新法(フリーランス・事業者間取引適正化等法)により、6ヶ月以上の継続契約を終了する場合は30日前の予告が義務付けられました。業務委託・フリーランスとして働く際の権利保護が強化されており、SESから抜け出してフリーランスとして働く環境が整いつつあります。ただし、偽装請負の問題は別の法律(労働者派遣法等)が対象となるため注意が必要です。

Q. SESで働きながらフリーランスへの準備はできますか?
A. できます。SESで働きながら、副業案件で実績を積む・ポートフォリオを整える・会計知識を身につける、という準備が可能です。ただし、SES契約の就業規則で副業禁止が定められているケースもあるため、事前に確認してください。


まとめ

SES月収が上がらない理由を振り返ります。

  • 構造の問題: 客先常駐・準委任契約・多重下請けマージンが手取りを押し下げている
  • 評価制度の問題: 整備されていない企業が多く、交渉の拠り所がない
  • スキル評価の問題: 下流工程固定でポートフォリオが積み上がりにくい

月収を上げるための3つの選択肢は「還元率の高いSES会社へ転職」「SIer・自社開発企業へ転職」「フリーランス独立」です。

まずやること: 自分の所属会社の還元率を確認してください。就業規則・雇用契約書・給与明細から、契約単価に対して自分の手取りがどれくらいか計算してみましょう。もし還元率が50%を下回っているなら、転職市場に出てみるだけで状況が大きく変わる可能性があります。

フリーランス独立を視野に入れている方は、今から確定申告・会計の準備を始めることをおすすめします。独立後に慌てて学ぶより、現役SES時代から会計ソフトの操作に慣れておくと、独立後のスタートが格段にスムーズになります。

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著者プロフィール

🦈 さめじま(フリーランス・ラボ・アーキテクト 編集長)

完全未経験からエンジニアとして独立し、数年で年収1,000万円・個人資産5,000万円を達成した戦略家。感情や根性論を排除し、AIツールと税務戦略を駆使した「最もスマートな独立ルート」をシステム論として発信している。フリーランス・ラボ・アーキテクト(本メディア)では、独立・副業・資産形成・FIREをテーマに、再現性の高い実体験ベースの情報を提供している。

本記事の内容は2026年5月現在の情報をもとに作成しています。フリーランス・事業者間取引適正化等法(フリーランス新法)は改正される場合があるため、最新情報は内閣官房「フリーランスとして安心して働ける環境を整備するためのガイドライン」でご確認ください。本記事の内容は特定のサービスへの投資を推奨するものではありません。独立・転職の判断はご自身の責任のもと、必要に応じてキャリアコンサルタントや税理士等の専門家にご相談ください。

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