※本記事はアフィリエイト広告(PR)を含みます。
未経験エンジニアは何年でフリーランスになれる?1.5年独立の実体験【2026年版】
【この記事でわかること】
・未経験エンジニアがフリーランス独立する現実的な年数の目安
・経験年数1年・3年・5年で変わる単価と案件獲得の現実
・転職1.5年でフリーランスに飛び込み、初案件を3ヶ月で切られた理由と教訓
・「早期独立か3年待つか」を決める3つのチェックポイント
「未経験からエンジニアになったけど、フリーランスになれるのは何年後なんだろう?」
こう悩んでいるエンジニアの方に、正直にお伝えします。ネットには「実務3年が目安」「5年は欲しい」という記事が溢れています。しかし私はエンジニア転職からわずか約1.5年でフリーランスに飛び込みました。そして独立直後の初案件を、たった3ヶ月で切られました。
その失敗と、その後に単価を月50万円から93万円(税込100万円超)まで段階的に引き上げた経験をもとに、「何年で独立すべきか」を実体験ベースでお伝えします。一般論の「3年が目安」では聞けない、早期独立の代償とそれでも独立を選ぶ判断軸をこの記事で共有します。
2024年11月に施行されたフリーランス新法による環境変化も交えながら解説します。独立のタイミングを真剣に考えているエンジニアの方は、ぜひ最後まで読んでください。
未経験エンジニアがフリーランス独立するまでに何年かかるのか
結論を先にお伝えします。
未経験転職後の独立タイミングは「最短1〜2年(高リスク)・安全ライン3年・余裕を持つなら5年」が現実的な目安です。
ただし、これは「何年でフリーランスの仕事を取れるか」という話であって、「何年で安定して稼げるか」とは別です。1〜2年での独立は可能ですが、それなりの代償が伴います。
フリーランスエンジニアとして働き始めた平均年齢は35〜36歳というデータがあります(Relance「フリーランスエンジニア白書2024年版」1,000人調査)。会社員時代の年数を含めると、多くの人が転職後4〜8年のキャリアを積んでから独立している計算です。
一方、市場環境は追い風が続いています。経済産業省の調査によると2030年にIT人材が最大79万人不足する見通しで、未経験出身のエンジニアにも案件が回ってくる構造です。2025年のITフリーランス市場規模は約1兆1,849億円に達し(en-japan「2025年版 ITフリーランス市場調査レポート」)、エージェントを介した案件は急拡大しています。
「何年で独立できるか」への答えは一つではありません。スキルレベル・貯蓄・案件の目処の3つが揃ったときが独立のタイミングです。次のセクションから、経験年数別の現実を見ていきましょう。
経験年数1年・3年・5年別:取れる案件と単価の現実
経験年数によって、案件の種類と単価は大きく変わります。以下は複数のフリーランスエージェントの公開データを集約した目安です。
| 経験年数 | 月額単価の目安 | 案件の特徴 |
|---|---|---|
| 1年未満 | 30〜45万円 | 案件数が少ない。補助的な業務が中心 |
| 1〜2年 | 40〜60万円 | 選択肢は増えるが競合も多い |
| 3年 | 60〜80万円 | 主力エンジニアとして独立できる最低ライン |
| 5年以上 | 80〜90万円超 | リーダー・アーキテクト案件も視野に |
フリーランスエンジニアの月額平均単価は74.9万円(フリーランススタート/en-japan 2025年1月実績)。この水準に近づくには、多くの場合3〜5年の経験が必要です。
経験1〜2年での独立が難しい理由
経験1〜2年でも案件を取ることは技術的に可能です。しかし「ベテランと並んで比較される環境」に入ると、一気にリスクが高まります。
SES出身でそのままフリーランスに移行するケースは特に注意が必要です。SESの客先常駐では複数のエンジニアが同じ現場に入ることが多く、ベテランとのパフォーマンス差が日常的に可視化されます。SESの現場環境についてはSES月収が上がらない5つの理由でも詳しく解説しています。
これが初案件を短期で切られる最大の原因の一つです。私自身がこの落とし穴に落ちました。次のセクションで詳しくお話しします。
【実体験】私が転職1.5年でフリーランスに飛び込み、初案件を3ヶ月で切られた話
私は完全未経験からエンジニアに転職し、転職からわずか約1.5年でフリーランスに独立しました。一般的に言われる「実務3年」より大幅に早い決断です。
最初の案件の単価は月約50万円。当時の私としては「悪くないスタート」のつもりでした。
起きたこと:ベテランと「並列比較」された3ヶ月
その案件には、私と同じタイミングでベテランエンジニアがもう1人参画していました。後から気づいたのですが、2人に同じタスクを並行させて出来の良い方を採用する運用だったようです。
毎日、ベテランの成果物と私の成果物が比較される環境。コードレビューのたびに実力差を見せつけられました。独立の高揚感が消え、ただただ萎縮する3ヶ月でした。結果、3ヶ月で契約終了。
失敗から学んだ本当の原因
このとき私が学んだのは、「スキルが絶対的に足りなかったから切られたわけではない」ということです。
切られた本当の理由は、「比較対象(ベテラン)に対して相対的に見劣りした」から。同じ案件・同じ体制でもベテランがいなければ、私は問題なく継続できていたかもしれません。
独立直後に最も注意すべきなのは、「自分が比較される案件かどうか」を見極めることです。一人エンジニアとして担当が明確に割り当てられる案件、または経験豊富なメンバーのサポートに入れる案件から始めることが、早期独立者には重要です。
その後、同じ単価帯の2件目では約1年間安定して継続できました。次の案件では単価が月72万円(税込約80万円)に一気に跳ね上がり、約3年継続。さらにエンド企業直案件で80万→88万→93万と毎年単価が上昇し、年収1,000万円を安定して突破するまでに至りました。
早期独立にはリスクがあります。しかし「失敗を経験してからの回復力」と「独立キャリアを早く始めた優位性」が、中長期で大きなプラスになったことも事実です。
フリーランス独立のタイミング判断についてはSES→フリーランス独立タイミング3条件でも詳しく解説しています。
「早期独立か3年待つか」を決める3つのチェックポイント
「1.5年で独立した当事者」として、独立タイミングの判断軸をお伝えします。
以下の3つが全て揃っているなら、経験年数が1〜2年でも独立を検討できます。1つでも欠けているなら、あと1年積んでから独立する方が賢明です。
チェック① 担当範囲を「一人で完結」できるスキルがあるか
上流〜実装〜テストまで、誰かに頼らず一人で担当範囲を完結できるか。これが独立可否の最低ラインです。フリーランスは「自走できる」状態が前提条件です。
チェック② 生活費6ヶ月分の貯蓄があるか
最初の案件が決まるまでの空白期間(1〜2ヶ月)と、初案件が早期終了したときのリカバリ期間(1〜3ヶ月)を合わせると、最低でも3〜6ヶ月の生活費が必要です。
私は初案件を切られた後、次の案件を探す期間が発生しました。この間の収入ゼロは精神的にも響きます。生活費の6ヶ月分(最低でも3ヶ月分)を確認してから独立してください。
チェック③ エージェント経由で「案件の目処」がついているか
独立前にフリーランスエージェントに複数登録し、「今のスキルで取れる案件があるか」を確認しておくことが最重要の事前準備です。案件の目処なしの独立は、ただのギャンブルです。
エージェントは登録・相談が無料なので、独立の1〜3ヶ月前には複数社にコンタクトを取り始めてください。
フリーランス独立前に必ず準備すること
スキルの棚卸しと「武器」の特定
フリーランスで単価を守るのに最も効いたのは、希少スキルを持つことでした。
私の場合はGo言語(実務7年)とAWSの組み合わせです。Go言語のフリーランスエンジニアは母数が少なく、代替が効きにくい。希少言語とクラウドを組み合わせることで「単価が下がりにくい」状態を作れます。どんな言語・スキルを持っていても、「自分の強みが何か」を明確にしてから独立した方が、単価交渉で圧倒的に有利です。
貯蓄と運転資金の確保
フリーランスの報酬支払いは翌月末払いが多く、独立から実際に入金されるまで2〜3ヶ月のラグが発生します。案件開始直後も収入ゼロが続くと考えて準備してください。生活費の6ヶ月分を目安に貯蓄を作ることをおすすめします。
開業届と青色申告の準備
フリーランス独立と同時に「個人事業主」になります。開業から2ヶ月以内に税務署に開業届を、3月15日までに青色申告承認申請書を提出することで、最大65万円の青色申告特別控除が受けられます。
私はfreeeを使って自力で青色申告を始めました。入力の手順が丁寧で、独立初年度でも迷わず申告できます。詳しくはフリーランスの確定申告やり方完全ガイドも参考にしてください。
独立の具体的な手順:エージェント登録〜初案件獲得まで
独立の流れをステップで整理します。
Step 1: フリーランスエージェントに複数登録する(独立3ヶ月前から)
フリーランス案件の多くはエージェント経由で流通しています。独立前に複数のエージェントに登録し、自分のスキルで取れる案件の種類と単価感を把握してください。
私は複数のエージェントを使い分けながら、メインの1社とは4〜5年にわたって信頼関係を築きました。長く付き合うことで好条件の案件を優先的に紹介してもらえる関係になります。
現在の自分のスキルで実際にどんな案件が取れるか。まず案件検索から確認するのが一番の現実把握になります。
Step 2: 開業届を提出する(独立と同時に)
税務署の窓口またはe-Taxで開業届を提出します。同時に青色申告承認申請書も出すことで、その年の確定申告から青色申告が使えます(65万円控除を受けるには開業日から2ヶ月以内の申請が必要)。
Step 3: 健康保険・年金の切り替えをする
会社員時代は会社が半額負担していた社会保険料が、フリーランスになると全額自己負担になります。国民健康保険料は前年所得をもとに計算されるため、独立初年度は前職の年収をベースに保険料が決まります。想定より高い場合があるので、事前に試算しておきましょう。
Step 4: 初案件を慎重に選ぶ
初案件の選び方が、フリーランス継続率に直結します。
単価を欲張らず、自分のスキルと案件の難易度が「少し易しめ」くらいの案件から始めることを強くすすめます。私の失敗(初案件3ヶ月切られ)の教訓から言うと、「ベテランと並列で評価される環境」「背伸びした技術スタック」の2つが揃う案件は避けてください。
フリーランス新法(2024年11月施行)で何が変わったか
2024年11月1日、「フリーランス・事業者間取引適正化等法(フリーランス新法)」が施行されました(公正取引委員会フリーランス法特設サイト)。
独立を考えているエンジニアにとって、この法律は「独立のリスクが下がった」という意味で大きなプラスです。主なポイントをまとめます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 書面交付義務 | 発注時に業務内容・報酬額・支払期日を書面で明示する義務(即日施行) |
| 支払期日の設定 | 役務完了から60日以内の支払い義務化 |
| 7つの禁止行為 | 受領拒否・報酬減額・買いたたき・不当な給付内容変更等を禁止(1ヶ月以上の委託が対象) |
| ハラスメント対策 | 発注企業にハラスメント対策体制の整備を義務化 |
| 中途解除の予告 | 契約期間が1ヶ月以上の場合、30日前の解除予告を義務化 |
特に注目すべきは「いきなり契約打ち切り」への規制です。フリーランスエンジニアが最も恐れていたリスクの一つ——急な契約終了——に対して、30日前通知の義務が課されるようになりました。
もちろん法律があっても悪質な発注者をゼロにすることはできません。しかし法的根拠を持った交渉ができるようになったのは、独立を検討するエンジニアにとって明確な変化です。
また2026年1月からは取引の適正化をさらに強化する施策も動いており、エンジニアが「不当に買いたたかれにくい」環境は着実に整備されています。
独立後に単価を上げていくためにやったこと
独立直後の月50万円から、現在の93万円(税込100万円超)に至るまでのプロセスをお伝えします。
①長期継続で「信頼」を積み上げる
単価を上げる最も確実な方法は、1つの案件を長く続けて信頼関係を作ることです。2件目の案件を約1年継続し、次の案件で単価が一気に月72万円に跳ねました。「この人に任せたい」という信頼があってこそ、単価の大台は突破できます。
②商流を短くしてエンド企業に近づく
SES→フリーランスの多くは、間にエージェントや会社が複数入る商流になっています。間が1社減るだけで単価が10〜20万円変わることがあります。これは私が実際に体感したことです。
エンド企業の案件に直接参画できる体制を作ることが、単価アップの最大の近道です。現在の私の案件は80万→88万→93万と毎年単価が上昇しています。
③希少スキルで「代替不可能な存在」になる
Go言語とAWSの組み合わせは、市場での需要に対して供給が少ない。これが「単価を下げずに済んでいる」最大の理由です。人気言語(Java・PHP等)で多数と戦うより、Go・Rust・Kotlin等の希少言語でポジションを確立する戦略がフリーランスエンジニアの単価防衛に効きます。
フリーランス単価を上げるための詳細な戦略についてはフリーランスエンジニア単価80万→90万の上げ方でさらに詳しく解説しています。
よくある質問
Q. 未経験からエンジニア転職して1年でフリーランスになれますか?
A. 技術的には案件を取ることは可能です。単価は30〜45万円台が現実的な上限になります。また「ベテランと並列比較される環境」に入ると早期契約終了のリスクも高い。案件の目処をつけてから独立すること、初案件の難易度・体制を慎重に選ぶことが重要です。
Q. SES在籍中にフリーランス独立の準備はできますか?
A. はい、できます。SES在籍中でもフリーランスエージェントへの登録・面談は可能です。「今のスキルで取れる案件があるか」を確認するだけなら現職中に動けるので、独立の3〜6ヶ月前から動き始めることをおすすめします。
Q. フリーランスになると確定申告は自分でやらないといけないですか?
A. 個人事業主は毎年3月15日までに確定申告が必要です。freeeやマネーフォワードを使えば、簿記知識がなくても青色申告まで対応できます。独立初年度は会計ソフトで自力申告し、売上が増えてきたら税理士に相談するのが現実的なルートです。
Q. フリーランス新法でSESエンジニアの独立しやすさは変わりましたか?
A. 変わりました。2024年11月施行のフリーランス新法により、発注者は①契約条件を書面で明示する義務、②60日以内の報酬支払い義務、③30日前の解除予告義務を負うようになりました。「いきなり切られるリスク」に対して法的な盾が増えた形です。
Q. 初案件が3ヶ月で終わったらどうすればいいですか?
A. 焦らずに次の案件を探してください。エージェントに正直に状況を話して、「自分のスキルレベルに合った案件を探している」と伝えましょう。3ヶ月終了はフリーランスの世界では珍しくなく、エージェントも対応策を持っています。私もそこから立て直して、最終的に単価93万円まで到達しました。
Q. 独立後に後悔しましたか?また、最初の失敗は致命的でしたか?
A. 初案件の3ヶ月切られは精神的に応えました。ただ、現在は単価93万円・フルリモートで年収1,000万円を超えています。後悔はありません。早期独立の代償はありましたが、独立を遅らせていたら今の単価には到達できなかったかもしれない。「何年で独立するか」より「独立後に何をするか」の方が、中長期のキャリアには大きく影響したと感じています。
まとめ:何年で独立するかより「何を準備してから独立するか」が重要
この記事のポイントをまとめます。
- 独立年数の目安: 最短1〜2年(高リスク)/ 安全ライン3年 / 余裕を持つなら5年
- 年数より重要な3条件: ①一人で完結できるスキル ②生活費6ヶ月分の貯蓄 ③案件の目処
- 早期独立の最大リスク: ベテランとの並列比較による早期契約終了(私が実際に経験した失敗)
- フリーランス新法(2024年11月施行済): 「いきなり切られるリスク」に法的な盾ができた
- 単価アップの道筋: 長期継続→信頼構築→商流改善→希少スキルで代替不可能になる
まずやること: フリーランスエージェントに登録して「今のスキルで取れる案件」を確認してください。これだけで独立への解像度が格段に上がります。登録・面談は無料です。
著者プロフィール
🦈 さめじま(フリーランス・ラボ・アーキテクト 編集長)
完全未経験からエンジニアとして独立し、数年で年収1,000万円・個人資産5,000万円を達成した戦略家。感情や根性論を排除し、AIツールと税務戦略を駆使した「最もスマートな独立ルート」をシステム論として発信している。フリーランス・ラボ・アーキテクト(本メディア)では、独立・副業・資産形成・FIREをテーマに、再現性の高い実体験ベースの情報を提供している。
本記事の内容は2026年6月現在の情報をもとに作成しています。フリーランス新法(特定受託事業者に係る取引の適正化等に関する法律)および関連法令は今後改正される可能性があるため、最新情報は公正取引委員会のフリーランス法特設サイトでご確認ください。本記事はキャリア・働き方に関する情報提供を目的としており、特定のサービス選択を強制するものではありません。詳しい税務・法律の判断は税理士・社会保険労務士等の専門家にご相談ください。
